枢密院

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枢密院

君の味を知らなければ
蜜の味を知らなければ

恋の味を知らなければ
蜜の味を知らなければ

熱い秘部に零れ落ちる
焼けて溶けるプラスチック
君の皮膚も爛れ落ちる
ああ!なんてロマンチック!

君と触れている部分にだけ
血液が溜まっていくんだよ
いっそもう甘く蕩けて溶けて分子が混ざればいいのにな

危惧の味を知らなければ
蜜の味を知らなければ

そして君も恋に落ちる
それは甘美及び怠惰
そして君は恋に堕ちる
それは堕落故に魅惑

君が生きている空気にだけ
意識が持っていかれるんだよ
そっと目を閉じて蕩けて溶けて分子を感じていたいな

一口啜れば君も虜
一口千切れば君は囮
一回契った君が
一口齧った君の負け

君を形成してる分子も
私を形成する分子も
あと少ししたら蕩けて溶けてどこかで交わっているから
どうせ皆いつか蕩けて溶けて死ぬから
どうでもいいと思った

だけど触れていた部分だけは
未だにいたがっているんだよ
だからもう早く蕩けて溶けて分子に還りたい
“あの日に帰りたい”

ノスタルジアの中で蕩けて溶けて分子になってしまいたいな
秘密の共有だよ
分子の共有を

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