03 NightTripper

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NightTripper

 

まるい月と まばらにきらめく星が

弧を描いて 廻る廻る

何もない 僕らのこの町の上を廻る

 

遠くにきこえる 走る車の音で

起こされるの そんな日には

いつも 通る道をずっと歩いてみる

 

退屈そうな顔をした君が ちぢこまってじっとみていた

バス停の影の小さな白い花が ゆらりと揺れた

 

扉蹴飛ばして今に見えるさ 君ならわかるだろ

昨日のどしゃ降りが残した 冷たい空気吸い込んだら

今日は ちょっと遠回りして帰ろうかな

 

夜風をまとい闇に紛れた 君はナイトトリッパー

きっと僕らは どこまでもずっと 自由だろ

 

とめどのない 大きな風が空をすべる

ひとり 取り残されたカラスが

朝を目指して 飛んでいく

 

何も言えずに 時間だけが過ぎていく

難しくて もどかしいのよ

つたない 言葉だけが頭の中を駆ける

 

辺りの虫たちの声が 波のように寄せては返す

はかなげに咲く小さな白い花が ゆらりと揺れた

 

明かりのない部屋の窓の外には ひとつだけ雲が浮かぶ

ゆっくり目を閉じる 今だったら眠れそうかな…

 

夜風をまとい闇に紛れた 君はナイトトリッパー

きっと僕らは どこまでもずっと 自由だろ

どこまでも 自由だろ

 

2016-01

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